水道施設の概要整理

現況の水道施設がいつからどのように構成されているのか、沿革とともに整理します。
提供される資料やデータ整理、お客様へのヒアリングを基にして実施致します。

---

固定資産台帳の整理

お客様から提供される保有資産情報である固定資産台帳の整理を行います。
年度別・資産別に整理を実施し、施設の更新需要を算定する基データとします。

---

マッピングデータの整理

水道で利用される管路がどこに敷設されているのかが示された図面をデータ化したマッピングデータの整理を行います。
マッピングデータには、敷設された管の種類や長さなどが記録されています。この記録内容の精査を行い、水道施設の多くを占める管路の更新需要算出を行う基礎データに加工します。

---

更新しない場合の健全度の把握

水道施設の更新を行わない際、耐用年数から考慮して水道施設がどれくらい劣化していくのかを視覚化し、正しく把握するための整理を行います。
この内容は水道施設の更新をいつ行うか、どのように行っていくかのプランニングに活かされます。

---

法定耐用年数で更新した場合の更新需要算出

法定耐用年数で施設の更新を行った場合、更新に必要な財源がどれくらいに必要になるのかの算出を行います。
法定耐用年数はモノによって異なりますが、一般的に実耐用年数より短い期間となっていることも多く、法定耐用年数に従って施設の更新を行うと短期間に大きな財源が必要になります。
資産の将来見通しを立てる上で、その財源がどれほど必要になるのかの大局観を得るための基礎情報とします。

---

実使用年数・重要度・優先度に基づいた基準とする更新年数の設定

国内にて実際に使用されている年数や研究機関・団体等による、研究結果にもとづいた使用年数などを基にした、施設・設備別の更新年数を設定いたします。
これは、適切な施設の維持管理を行うことで実質的な使用期間を長期化することが可能であり、実際に使用することが出来るとされる期間を設定することによって、より現実的な計画を策定できるようになるためです。

---

基準とする更新年数で更新した場合の更新需要算出

基準とする更新年数を用いた際、更新に必要な額がどのような推移となるか算出を行います。
基準とする更新年数は、法定耐用年数よりも長い耐用年数が設定されることが大半であり、法定耐用年数で更新したときよりも財源確保の見通しは大きく異なります。
また、法定耐用年数で更新するよりも現実的な内容でもあることから、法定耐用年数で更新する場合のケースと合わせて、将来の見通しを検討するための基礎情報とします。

---

財政シミュレーションの実施

---

更新需要の平準化検討

水道施設の更新には多額の財源が必要であり、施設や設備が一定期間に集中して敷設されていた場合は、更新が集中する年度とそうでない年度のバラつきが非常に大きくなります。これによって必要な財源も年度によって大きく異なるため検討が行いにくくなります。
これを解消するため、一定の条件を設定した上で施設の更新需要のバラつきを抑制する平準化と呼ばれる検討を行います。
これによって財源の検討がさらに行いやすくなり、より一層現実的な財政収支の見通しができるようになります。

---

改善、レベルアップに向けた取り組みの検討

実施したアセットマネジメントをさらに高めるにはどのような取り組みを行うのかという検討を行います。
どこに改善の余地があるのか、検討を深めるために必要なことなどを検討し、アセットマネジメントのレベルアップを目指します。

---

取り組みスケジュールの検討

レベルアップに向けた取り組みをどのようなスケジュール感をもって進めていくかの検討を行います。
具体的なアクションを考慮しながらスケジュールを策定し、アセットマネジメントのレベルアップを実行する計画を策定します。

---